コルビジェが提唱した「ドミノシステム」とはどのような住宅構造なのでしょうか?

西洋では組石造(石積み,レンガ積み)による建築が伝統的でしたが,1914年にコルビュジェは床,柱,階段のみが住宅の主要な3要素であるというドミノシステムを発表し内部の壁が構造から解放された自由な平面を実現できるとしました。

これは構造躯体と内装や設備を完全に分離すると定義したもので現在で言うS&I(スケルトン&インフィル)そのものでした。またドミノとはコルビュジェが考案した造語でフランス語のドムとイノを組み合わせたものです。ドムは家,イノは新しいという意味であり,彼が示した思想は住宅におけるまさに革新的な考えだったのです。