見た目と使い心地

住まいづくりのお手伝いをしていると、設備についても色んな質問を受けることがあります。

タンクレスのシャワートイレと、タンク有のシャワートイレの使い心地。

商品を選ぶ際、まず見た目から入ることが多いでしょう。

タンクレスならトイレ内の奥行も確保できるし、見た目はスッキリ。

意外に抑えておきたいのが、使い心地の部分。

新しく家を建てる場合、普段使っているのはタンク有のケースが多いかと思います。

その使い心地に慣れてしまっていると、タンクレス型を使ってはじめて気がづくことがあります。

シャワーの出が悪い?

これは、給湯方式の違いなのです。

温水洗浄便座の給湯方式は、瞬間式と貯湯式にわかれています。

タンクレストイレは瞬間式を採用していることが多く、セラミックヒータ表面に水

を通すことでお湯をつくります。

一方タンク有は貯湯式を採用していることが多く、貯湯タンクに保温をためておいた状態で使える

ので、比較的水圧もよくなる傾向です。

省エネの観点で考えると瞬間式の方が節約にはなるかと思います。

しかしイニシャルコストは、瞬間式に比べて2倍から3倍。

トイレは毎日使うものです。居住空間として見た目も大切ですが、

やはり使い心地などはとても考えておかねくてはいけないところです。

食べ物ならば、お店で「試食をどうぞ」ということもできますが、

トイレは「感触を確かめさせてください」と簡単に行うことはできないので、

出かけた先で、自身が使っている機種と違うトイレを見かけたら、

意識して、感覚を確かめてみてはいかがでしょうか。 By なか。