耐震診断って何をするのですか?

耐震診断は床下・屋内・天井裏・外観等をチェックすることで「地盤・基礎・壁のバランス(建物の形・壁の配置)・壁の量(筋交い・壁の割合)・劣化度」を調べます。その結果から、家のどの部分が弱く,どのように補強すればよいのかが判ります。

在来工法3階建ての木造住宅の耐震診断は国土交通省住宅局監修の「木造住宅の耐震診断と補強方法」(一般診断法)に準じて、①壁の量(筋交い・壁の割合)②壁のバランス(建物の形・壁の配置)③劣化度④地盤・基礎を調査します。それぞれの調査から評点を求め、どの程度建築基準を満たしているかを判定します。

例えば

壁の量(筋交い・壁の割合)ですが,壁の量が多いほど地震には強いです。

筋交いと壁の量から建物が自身の横揺れにどれだけ耐えられるかを判定します。建物は壁の量が多ければ多いほど地震に強く、少なければ少ないほど自身に弱くなります。例えば12畳を越えるような大広間があったり,2間以上続く大きな窓がある家などは,必然的に壁の量が少なくなってしまうだけでなく,壁の配置バランスも悪い建物となり,耐震性は低くなってしまいます。