住宅の素材によって強度はどのように違うのでしょうか?木は鉄より強いと聞いたことがあります

日本の住宅建築で一番多いのは、木造建築です。金属やコンクリートを多用した住宅は、一見災害にも強く長持ちしそうです。片や木の家は地震や火災に弱いというマイナスのイメージもありますが、実際はどうなのでしょうか。素材の強度の強さを比較(各材料の重さ当たりの強さ)すると、鉄と木では引っ張り強度が鉄1に対して木が4、圧縮強度では、コンクリート1に対して木が4、曲げに対する強度は鉄が1に対し木が3となり、木は鉄よりも強いと言えます。では重さあたりの強さにどのようが意味があるかというと、同じ強さの建物を建てる時に軽くできるというということがあります。これは、地震の際に建物が軽いということは、建物にかかる地震力(自重×加速度)が小さいということになります。同じ体積のコンクリートと木材を比較するとコンクリートは4倍~5倍重いので、それだけ地震力も大きくなります。