賃貸アパートを経営しています。あまり費用をかけずに内見したお客様の心をつかむポイントは何があるのでしょうか?

ありがとうございます。

費用をかけずに行うということで「部屋の価値を向上させるために、家具や小物類で飾り付けをする」ドレスアップをおすすめしています。安いコストで差別化が可能になります。例えば、新築の分譲マンションのモデルルームでは、高級家具類がセンスよく配置され、住んだ時のイメージが浮かび上がるように演出されています。ところが、賃貸住宅ではそのような飾り付けをすることはごとんどありません。そのため、ドレスアップをすると田物件との差別化が可能になります。ただし、新築分譲マンションと異なり、賃貸住宅で多額の予算はかけられませんので、できるだけ安いコストで実施します。例えば目安として、マンルームで1万円、ファミリー向け3LDKで3万円を目安とされてはいかがでしょうか?

心をつかむポイントとしては、ドレスアップは次の3原則に基づいて実施されています。

①清潔 ドレスアップしても、部屋が汚れていては効果がありません。クリーニングをして汚れが一部でも残っていると、かえって目立ち、お客様は期になります。ドレスアップの前に、退去後のクリーニングを完璧にすることが大切です。但し、クリーニングをしてもきれいにならないものがあります。特にコンセントプレートや換気扇、照明の引き紐など手に触れるものは汚れがしみ付いています。これらは新品に交換します。どえれも100円程度で購入可能です。蛍光灯の紐はチェーン(200円程度)にすれば見栄えが向上し、汚れも付きにくくなります。電球は使っているうちに暗くなっていくもの。交換すれば夜の内見でも良い印象を与えることができます。

②サプライズ 部屋の第一印象は、ドアを開けた時に決まります。したがって、内見者が玄関や居室のドアを開けた時、最初に目が行く場所を重点的にドレスアップします。それが靴箱なら、その上に花(造花)を飾る、あるいはミラーを置くなど。ベランダの窓が最初に入るなら、おしゃれなカーテンを飾ります。このようにお客様にサプライズを与え、第一印象をよくすることがポイントです。

③ドラマ お客様は、この部屋で新しい生活を新たな気持ちでスタートされるわけです。ですから、ここに住むとどんな生活ができるか、ドラマを連想できるようにドレスアップします。例えば、きれいなクロスが掛けられたテーブルに、おしゃれな食器とワイングラスが置いてあればおいしい食事のシーンが浮かびます。また、シングルルームでも友人や彼女彼氏を部屋に呼ぶことを意識します。ワイングラスがペアで置いてあれば彼女彼氏を部屋に呼んだ時の楽しいイメージが沸きます。スリッパやカップル類もペアで揃えるのが原則です。