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一生モノの住まいを守るために。後悔しない「シロアリ対策」と「建材・土台選び」の要点

マイホームの計画を進める際、多くの方が「最初の建築コスト(初期費用)」に気を取られがちです。しかし、実際にそこで暮らし始めてから払い続けることになる「維持管理費(ランニングコスト)」も、同じくらい家計を左右する重要事項だということをご存じでしょうか。

とりわけ日本の木造建築において、住まいの寿命を大きく左右するのが「シロアリへの備え」です。今回は、将来「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、契約前に必ず押さえておきたい建材と基礎選びのポイントを分かりやすく解説します。

1. 建材の選択:シロアリが「好む木」と「嫌う木」の性質

住まいを支える骨組みや土台にどの種類の木を採用するかで、害虫に対する抵抗力は180度変わります。

  • 注意が必要な部材(ホワイトウッドなど) 価格がリーズナブルで加工しやすいことから広く普及していますが、材質が柔らかくシロアリに狙われやすいという弱点があります。もしこのタイプの木材を使用する場合は、後述する防蟻コーティングなどの対策をこれまで以上に徹底する必要があります。
  • 害虫に強い部材(ヒノキなど) 古来より伝統的な神社仏閣にも使われてきた「ヒノキ」、その中でも丸太の芯に近い「赤芯(あかしん)」と呼ばれる部位には、虫を寄せ付けない天然の成分が含まれています。非常に頑丈で、シロアリの食害を受けにくい優秀な木材です。

目先の出費を削るために安価な素材を選ぶのも選択肢の一つですが、数十年後のリスクを低減するためには、構造を支える建材の「クオリティ」に注目することが不可欠です。

2. 土台の選択:侵入ルートを「物理的」に遮断する設計

シロアリは基本的に、床下の地面から建物へと上がってきます。そのため、住まいを足元から支える「基礎構造」のあり方が決定打となります。

  • 布基礎(ぬのきそ) 土が露出していたり、コンクリートに割れ目や隙間ができやすかったりする構造は、床下に湿気がこもりやすく、シロアリの格好の侵入経路になってしまいます。
  • 隙間のない「ベタ基礎」 底面全体を鉄筋コンクリートで覆い尽くすベタ基礎に加え、継ぎ目を徹底的に埋める「気密防蟻処理」を行った土台は、シロアリの物理的な侵入を長期にわたってシャットアウトします。また、床下をカラッと乾燥させることで、木材が腐るのを防ぐという大きなメリットもあります。

3. 将来のランニングコストと「身体」への影響

シロアリ対策を「防蟻剤の散布」だけに頼った場合、一般的には5年ごとの定期的な再施工が求められます。

定期メンテナンスの経済的・身体的負担 5年おきに数十万円規模の施工費が発生すると、30年、40年と暮らし続ける中での総額は馬鹿になりません。さらに、定期的に強い薬剤を床下に撒くことに対して、アレルギー体質の方や健康志向の高い方からは、室内環境への影響を心配する声も上がっています。

最初から害虫に強い「ヒノキの柱」や「気密性の高い防蟻ベタ基礎」を選んでおけば、将来の維持費や手間を減らせるだけでなく、薬剤の使用を最小限に抑えて家族の健やかな暮らしを守ることにもつながるのです。

まとめ:初期投資とランニングコストの「バランス」を見極めよう

家を建てる時の予算を抑える意識は大切ですが、その代償として将来の修繕費が膨れ上がってしまっては本末転倒です。

  • シロアリを寄せ付けないタフな木材を選ぶこと
  • 床下からの侵入を根本から防ぐ基礎にすること

これらは、我が家の寿命を延ばし、長期的な支出をカットするための「賢い投資」と言えます。

これからマイホームづくりをスタートさせる方は、ぜひ「30年後、40年後も手間のかからない住まい」という長期的な視点を持って、パートナーとなる住宅会社を選んでみてください。

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