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猛暑を乗り切る住宅設計。屋根・壁・基礎のしくみが居心地のよさを生むワケ

マイホームを建てる際、間取りのレイアウトやインテリアの見た目に目が行きがちですが、日常の心地よさや安心感を根底から支えているのは「屋根」「壁」「基礎」という隠れた構造部分です。殊に昨今は記録的な酷暑が続いており、部屋の中での熱中症を防ぐためにも、建物全体の遮熱・断熱性能の重要性が一段と高まっています。

今回は、夏の暑さから身を守り、過ごしやすい室内空間を実現するための建築上のアプローチについて解説します。

■ 室内への熱伝導を減らす「7層仕立ての屋根」 かつての屋根は主に風雨を防ぐことが主目的でしたが、昨今では熱中症の危険を抑える目的から、断熱性能を高めた構造が関心を集めています。

一例として、屋根資材の下層に遮熱シートや極厚の吹付断熱材などを重ね合わせた「7層仕立て」の屋根が存在します。この工夫により、強烈な直射日光による熱が部屋まで届くのをカットし、屋根裏や室内の熱気上昇を低減させる効果が見込めます。さらに、ソーラーパネルを載せやすい広々とした形状に整えることで、省エネや電力の有効利用にもつながります。

■ 室内温度を一定に維持する「7層の壁」と「高断熱窓」 壁面についても、外から見ただけでは判別できませんが、内部の仕様には明確な差があります。

屋外からの熱線を跳ね返すシート、内側のウレタンフォーム吹付断熱、耐震用の面材などを多層化することで、外気温の変動に左右されにくい室内環境を構築します。加えて、壁面だけでなく開口部(窓)の断熱対策も欠かせません。枠組に樹脂フレームを採用し、アルゴンガスを封入した複層Low-Eガラスを組み合わせることで、熱の出入りを大幅に遮断します。こういった仕様により、室内を適度に涼しくキープしやすくなり、家庭内での熱中症防止に効果を発揮します。

■ 湿気・シロアリ対策も兼ね備えた「高気密・高断熱な基礎」 土台となる基礎構造も、かつての「床下に風を通す仕組み」から、密閉度と保温・遮熱性を高めた設計へと変化を遂げています。

コンクリート基礎そのものに断熱処置を施すことで、外気の熱や過剰な湿気、害虫(シロアリ)の侵入を防ぎながら、地中の熱エネルギーの利用や空調設備との連携を図り、住まい全体の温度差をスムーズに平坦化できます。館内での急激な温度変化や室温上昇を防御することも、結果として熱中症予防に帰結します。あわせて、床下の余剰スペースを収納や非常食の置き場としてフル活用できる点もメリットです。

■ おわりに 夏季における室内熱中症の回避や、災害時の不安感を和らげて心地よく過ごすためには、住まいを包み込む屋根や外壁、そして足元を固定する基礎のつくりが大きな鍵を握っています。

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