内見時に入居者様の心をつかむ方法はないでしょうか?教えてください。

内見者をお迎えする基本スタンスは自宅に大切なお客様をお迎えする時と同じです。明日、家に恋人や上司が来られるとしたら、あなたはどうしますか?まず掃除をしますよね?そして、下駄箱の上には季節の花を飾りませんか?できるだけ歓迎の気持ちを伝えたり、家の印象を良くするために、ほとんどの方が自然にやっていることだと思います。

「見違えるほど」の掃除ポイント

特に部屋の印象を左右する5つのポイントをきれいにすることで見違えるようになります。

①流し台

②便器

③スイッチのプレートおよび側面

④照明器具のヒモ

⑤窓のコーキング

です。いずれも内見者の目につきやすいところなので、そこがピカピカだと印象が大きく変わります。

見栄えアップのコツ

5つの小道具

きれいに掃除をしても、何もない部屋はがらんとしていてちょっと殺風景。一歩入った時「あ、いいな」と思ってもらうために5つの小道具を部屋に置いています。それは①スリッパ②季節の花③季節の小物④芳香剤⑤バスケットです。

たとえば、スリッパは必ず3足用意します。内見者の分、同伴者の分、そして不動産会社さんの分です。不動産会社さんは、オーナー様にとって大切なパートナーであり、お部屋にお越しいただくお客様でもあります。いくら部屋をきれいにし、インターネットに物件を掲載しても、お客様を内見に連れてきてもらえない限り部屋は埋まりません。3足並んでいたら、不動産会社さんにも気持ちが伝えると思います。もちろんスリッパの色柄は季節に合わせて変える必要があります。5つの小道具は、おもてなしの気持ちをどう形に表すかということがポイント。ほとんど100円ショップで調達できるものばかりですが、芳香剤だけは少し上等のものを選ばれた方が良いでしょう。

ちょっとしたサプライズ

案内する時は一工夫することも大切です。例えば雨戸付の部屋はあえて雨戸を閉めて置おき、お客様が入られたときにぱあっと開けると白い壁に日が当たって数倍きれいに見えます。日頃から部屋を印象深く見せる方法を考えていると、自然にアイデアが浮かびます。

ポップの数は多くても3つ

どんな部屋にも必ず良いところがあります。お客様にはぜひそれを伝えたいですから、ポップをつくってアピールします。ポップに書く説明は短くし、お部屋の良さを簡潔に伝えるのがコツ。たとえば、窓から富士山が見える部屋なら「富士山がきれいに見えます!」、ガスコンロ付の部屋には「カップラーメンのお湯も早く沸きます」など。一つは真面目に書くけれど、もう一つはくすっと笑いをとりたいものに。

イラスト入りでわかりやすく

イラストは見ただけでわかるので、必ずどこかに入れます。絵の得意な方にお願いして作成してみましょう。

特徴がなければつくる

特徴のない部屋なんてありません。もしなかったら特徴をつくります。壁紙の一部を花柄に張り替えて「お花畑のお部屋です」とか女性が描いてある絵を飾って「美女が微笑んでいるお部屋です」など方法はいくらでもあります。