美しいデザイン住宅の5つのポイントと考え方と設計の順序とは?
美しいデザイン住宅を建てる5つのポイントと考え方と設計の順序をお話しします。
5つのポイント
①好みを聞く
デザインには好みがあります。まず自分の好きなデザインを2つ選んで伝えましょう。特にない場合は「特になし」とはっきり伝えることです。価格と間取りに,外観は大きく影響します。
②子育て中の30代の若い人に,最近人気が出た外観はシンプルなモダン系です。建築家のル・コルビジェがモジュールをつくり標準化・合理化された現代的精算方法で建物を設計しました。そして,その建物を使う人の理念やコンセプトを重視してその中身をデザインで引き出しています。モダンの家も,キレ味だけをねらわず中身と意味のある建物をつくりたいですね。
③美しく見せるには,統一された全体のデザインで全体をまとめる。その中に洗練されたアクセントをつけます。
(1)バルコニーの手すりなどで,デザインのアクセントポイントをつくる。アルミの横桟手スリは,一般の壁手手スリに比べて高価なのですが、美しいだけでなく,通風と室からの見通しの面から考えても必要です。今回おこのプランは,メンテナンスのための屋上バルコニーを増やして,デザインを面白くしました。
(2)窓の位置を1階と2階で通す
そろっていないと,きれいに見えません。
(3)ボックス型の建物の高さと大きさに変化をつける。3つの高さのボックスを組み合わせました。花を活ける時も同じ大きさ高さだけでは美しく見えません。同じように家の高さとサイズをアレンジすると変化がついて美しくなります。
④同じ間取りでも外観を好みで変えます。(1)~(3)の基本原理は同じです。屋根の好みは大屋根で変えます。1階部分はシンプルにまとめましょう。好みのデザインスタイルがより引き立ちます。
⑤外部デザインを格好つけるだけでなく内部の使いやすい間取りと機能が,自然に外観にあふれるのが良い設計です。奇をてらったものにする必要はないと思います。
デザイナー住宅の中には美し行けれど住みづらい家が一部あったりするようですが,本道ではないと思います。女性が使いやすく考えて,実験と研究を重ねた結果をデザインと間取りに活かすべきです。思いつきの美しさは,建てた後不便になります。
参考:毎日の家事を1/2にする母の日プレゼント 働くお母さんに贈る家
HEIG設計研究所 代表 1級建築士 石原宏明