外壁の点検と補修についてはどのように行えばいいのでしょうか?

今回はサイディング壁(窯業系)の点検と補修についてお伝えします。

サイディング材:色あせ,色落ち,汚れ,カビやコケ,割れ

シーリング:はがれ,ひび割れ,切れ,硬化(弾力のなさ)

*シーリングとはサイデイング材の継ぎ目のゴムのことで,サイディング材の継ぎ目にシーリングという弾力のあるゴム状の材料を充填することになります。建物は外から力を受けて変形したり動いたりしますがこの建物の動きによって硬いサイデイング材が割れたりはがれたりしなうようにシーリングが伸縮して衝撃を吸収してクッション材として働きます。さらにサイデイング材のすき間から水が建物内部に浸食するのを防ぐ第1の防波堤(その内部にも防水シートなどの防水のための措置はありシーリングだけが防水をしているのではありません)の役目もあります。

点検のチェックポイント

サイデイング材…①色あせ,色落ちを目視で確認②割れ目の有無を目視で確認③表面で指をこすり,塗料の粉末が付着するかどうか確認(サイデイングの劣化が始まってきたサイン,割れ,膨れ,はがれ,反りが生じていなければ補修は不要です)

シーリング…①(シーリングの上に塗装してある場合)塗装の吹付け仕上げ材のひび割れを目視で確認(外壁自体の防水機能には影響ありません)②シーリングのはがれ,ひび割れ,切れを目視で確認 シーリングは建物の動きによる圧力や外的環境(紫外線や外気,雨水,温度変化など)により劣化します。2~3年ごとに点検しましょう③シーリングを指で押して弾力の確認(劣化による硬化の有無の確認)

自分でできる補修方法

シーリングの軽微なひび割れや切れなどは市販のリーリング材で補修できます。シーリング材はホームセンターなどで1本数百円程度で購入できます。2箇所以上ある場合やリーリングが完全にはがれている場合には後に防水に支障をきたすと大変ですしメーカーの保証期間等も関係してきますのでまずはご相談ください。

サイデイングの色あせ・色落ちの祭とそうの際には基材に十分なじむものを選ぶことが大切です。補修の際はご相談ください。

割れが発生している場合も相談し破損した部分のみ切り取り交換しましょう。

補修時期のめやす(維持管理状況により異なるのであくまでもめやすです)

5年~10年でシーリングの打ち替え

7年~8年で再塗装(フッ素樹脂塗料など耐久性の高い塗料は場合によっては15年以上)

20年~25年程度で張替え検討

*外壁の補修は高い所での作業になり足場を組む費用もかかります。再塗装とシーリングの打ち替えはできるだけ一度にすませると節約できます*